正解だけじゃ勝てない?《藪の中》

こんにちわボードゲームクリエイターのコタツです。
今回は、初心者の方でも「なるほど、こういうゲームなんだ」と全体像がつかめるように、ボードゲーム 『藪の中』 をやさしく噛み砕いてご紹介できたらと思います!

ゲームの概要

【ゲーム名】
藪の中

【プレイ人数】
2〜5人

【プレイ時間】
約20分

【ジャンル】
推理・心理戦・ブラフ

ゲームの目的(何を目指すゲームか)

『藪の中』は、殺人事件の現場にいる3人の容疑者から「誰が犯人なのか」を推理するゲームです。
ただし、このゲームでは単純に犯人を当てればいいわけではありません。
プレイヤーごとに見ることのできる情報が違ううえ、ほかのプレイヤーが「誰を犯人だと考えたのか」も推理の材料になります。ときには、あえて怪しい選択をして次の人を惑わせることも。
犯人を見抜きつつ、できるだけ自分が「しくじり」を背負わないよう立ち回ることが大切です。

基本の流れ(1ゲームがどう進むか)

事件現場には、正体を伏せた3人の容疑者が並びます。
それぞれには数字が設定されていて、基本的には3人のうち「数字が最も大きい人物」が犯人です。
ただし、容疑者の中に「5」がいる場合はルールが逆転。今度は「最も数字が小さい人物」が犯人になります。
プレイヤーは全員の数字を見ることはできません。自分だけが確認できる情報をもとに、犯人が誰なのかを考えていきます。

プレイヤーが毎ターン行う主な行動

自分の番になったら、確認できる容疑者2人の数字をこっそりチェックします。
そして、それまでに得た情報や、前のプレイヤーがどの人物を疑ったのかを参考にしながら、3人の中から「この人が犯人だ」と思う人物を選び、自分のチップを置きます。
ここで重要なのが、前の人と同じ人物を選ぶべきか、それとも別の人物を選ぶべきかという読み合いです。
前のプレイヤーは本当に犯人を見抜いているのか。それとも、こちらを間違わせようとしているのか。
手元にある情報はほんの少し。それだけに、ほかのプレイヤーの行動そのものが大きなヒントになっていきます。

勝敗の決まり方

全員が犯人だと思う人物を選んだら、本当の犯人を確認します。
間違った人物を選んでしまったプレイヤーには「しくじり」のペナルティが発生します。さらに、同じ間違った容疑者を複数人が選んでいた場合は、その選び方によって後から置いたプレイヤーほど大きなペナルティを背負うこともあります。
新版では、ゲームを続けながらしくじりを避け、最終的に最も有利な状態で終えることを目指します。
つまり、「自分が正解する」だけではなく、「ほかの人に間違えてもらう」ことまで考えられるのが、このゲームならではのポイントです。

コタツからひとこと

推理ゲームと聞くと、難しい情報整理が必要そうに感じますが、『藪の中』で見る数字はほんのわずか。
それなのに、「あの人がそこを選んだってことは……?」と考え始めると、一気に疑心暗鬼になっていきます。
犯人が分かった気がしても、前の人の一手を見た瞬間に「いや、待てよ」と考え直したくなる。この小さな揺さぶり合いが、とても面白いゲームです。
推理が得意な人はもちろん、「相手の考えていることを読むのが好き」という人にもおすすめしたい一作です。